野外鳥類学を楽しむ

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上田恵介 編
A5判・上製本・418頁
定価(本体4,200円+税)
ISBN978-4-905930-83-9
発行予定 2016年11月15日

鳥類研究のメッカ,上田研究室の歩み

鳥のオスはなぜきれいなのか?
他人の巣に卵を産む鳥はどう進化したのか?
鳥の声は何を伝えているのか?
 鳥たちに関する不思議や素朴な疑問,立教大学上田研究室はこうした疑問にこたえるために全国から集まった鳥類学を志す若者たちの梁山泊でした。キーワードはフィールドワーク。北海道から沖縄まで,そしてオーストラリアからニューカレドニアへと,日本国内だけにとどまらず。世界のさまざまなフィールドで鳥たちの行動や生態を追った気鋭の若手研究者の貴重な成果がここに凝集されています。
 行動学や生態学は欧米ではメジャーな学問分野です。しかし日本では,すぐに成果につながらない基礎研究はずっと軽視され続けて来ました。その意味で,立教大学に上田研究室という鳥類学の研究室が存在したことの意義は大きい。
 この本には上田研究室にいた若い研究者たちが,この四半世紀になしとげた野外鳥類学の貴重な成果が集められています。鳥類学ばかりではなく,行動学,生態学を志す若い研究者には必読の書です。

目 次
1 ルリビタキを中心とした富士山での長期野外研究
  - その背景にある上田研究室の歴史- (森本 元)
2 メボソムシクイの研究と私と上田先生
  - 上田研で過ごした思い出- (齋藤武馬)
3 人為的な環境,水田におけるゴイサギの生態 (遠藤菜緒子)
4 ジュウイチのヒナの騙し戦略と感覚生態学 (田中啓太)
5 コヨシキリのオスの配偶戦術 (濱尾章二)
6 ツミの巣の周りで繁殖するオナガの生態と行動
   - 「朝飯前鳥類学」のすすめ- (植田睦之)
7 太平洋の孤島,小笠原でのオオコウモリ研究 (杉田典正)
8 オオセッカの同種誘引- 行動学的視点で繁殖分布の謎に迫る- (高橋雅雄)
9 カラ類の音声研究10年間の軌跡 (鈴木俊貴)
10 スズメプロジェクト- スズメ研究誕生の裏話とその広がり- (三上 修)
11 河川の鳥たちのご近所づきあい- 鳥との関係,人との関係- (笠原里恵)
12 島はやっぱり面白い- 南大東島の自然と鳥- (松井 晋)
13 テリカッコウとその宿主の托卵を巡る攻防 (佐藤 望)
14 ヤブサメの複雑な隣人関係 (上沖正欣)
15 南の島巡りで見つけたクサトベラの変わった種子散布戦略 (栄村奈緒子)
16 両親で子育てをするモズの繁殖生態を追う
   - 親鳥と巣を襲う捕食者の戦い- (遠藤幸子)
17 キビタキの生態研究 (岡久雄二)
18 糞や葉に化けるアゲハチョウ- 鳥の目を欺く昆虫- (櫻井麗賀)
19 巣箱を使う鳥たちの観察:大潟村の樹洞営巣性鳥類
   その1.  スズメの研究- 孵化しない卵の謎- (加藤貴大)
20 巣箱を使う鳥たちの観察:大潟村の樹洞営巣性鳥類
   その2.  アリスイとアリの研究 (橋間清香)
21 オオルリの繁殖生態と美しい構造色の羽 (徐 敬善)

引用文献
あとがき
索 引

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