蜜源植物-1 アロエ

佐々木正己

ミツバチは種々の花から蜜を集め,おいしいハチミツを作ってくれます。この連載では,ミツバチの研究者として著名な玉川大学教授佐々木正己さんに「ミツバチとその蜜・花粉源植物」を,写真とともに紹介していただきます。

伊豆半島のア�エの里にて

伊豆半島のアロエの里にて

アロエ(ユリ科)
アロエは,やけどによいとか,ヨーグルトに入っている,などでよく知られているが,ぬるぬるした液が出る分厚い葉のイメージはあっても,花は見たことがないという方も多いのではないか。花を知っていても,これがユリ科であることは意外な感じがする。
アロエは主としてアフリカに自生する多年生の草本,あるいは樹木で200種以上もある。日本で栽培されているのは主にキダチアロエで,花期は11月から3月初めまでと長い。最近では温暖化のせいか東京あたりでも野外植えで花を付けるようになった。肉厚の葉の液汁はやけど,ひび,あかぎれなどにつけるとよいほか,胃腸病や神経痛,リュウマチなどにも著効があるとされる。ただし本来の薬用アロエはアフリカ産のケープアロエで,有効成分とされるのはバルバロイン。
冬に咲くことからアフリカでは冬季(といっても南半球では6月から8月ころ)の貴重な蜜源植物。7月に南アフリカを訪れたときには,たくさんのミツバチが熱心に蜜や花粉を集めていた。日本でも例えば伊豆半島の「アロエの里」があって,冬の間中,花を咲かせている。青い海をバックに真っ赤なアロエがたくさん咲いている様はなかなか壮観だ。花粉も赤いので,ミツバチに混じって蜜を飲みに来ているメジロの首のあたりも真っ赤に染まっている。

ア�エの花を訪れて蜜を吸おうとしているミツバチ

アロエの花を訪れて蜜を吸おうとしているミツバチ

南アフリカのアロエ

南アフリカのサバンナの冬を彩るア�エ。サボテンのように見えるのは有毒のユーフォルビア

南アフリカのサバンナの冬を彩るアロエ。サボテンのように見えるのは有毒のユーフォルビア

ミツバチが好んで訪れる南アフリカのア�エの一種。真ん�の ハチの脚には赤い花粉ダンゴが見える

ミツバチが好んで訪れる南アフリカのアロエの一種。真ん中の ハチの脚には赤い花粉ダンゴが見える

小型のア�エの一種。これもミツバチがよく訪れる(アフリカにて)

小型のアロエの一種。これもミツバチがよく訪れる(アフリカにて)

ア�エの花粉(左は葯が開いたところ,右は暗視野顕微鏡撮影)。一粒一粒の色はごく薄い赤だが,まとまると真っ赤になる

アロエの花粉(左は葯が開いたところ,右は暗視野顕微鏡撮影)。一粒一粒の色はごく薄い赤だが,まとまると真っ赤になる

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